社労士試験について知ろう!
目次
試験実施時期など
社労士試験は毎年8月第4日曜日に行われます。試験時間はだいたい朝10時から17時くらいまでの長丁場で昼食の休憩もあります。そして合格発表は11月初旬に行われます。2020年度で言いますと、試験日は8月23日、合格発表日は11月6日でした。受験料は手数料も含めて9203円で安くはないですね。
受験資格
誰でも受験可能というわけではなく以下のいずれかの条件に当てはまっている必要があります。受験を申し込む際に条件を満たしていることを証明する書類を試験センターに送る必要があります。
・学歴 大卒、短大卒であればOKです。
・実務経験 社会保険や労務に関する仕事に3年以上従事していればOKです。
・国家試験合格 代表的なもので言うと行政書士、司法書士、司法試験予備試験などです。
社会保険労務士試験のオフィシャルサイトには詳細に記載されていますので、一度確認してみることをお勧めします。
試験科目
大きく分けて10科目あります。
その年の4月上旬時点で施行されているものが出題範囲となります。
例えば、2020年4月1日に施行の内容→2020年度試験の範囲
2020年5月に施行の内容 →2021年度試験の範囲
・労働基準法
・労働安全衛生法
・労働者災害補償保険法(いわゆる労災法)
・雇用保険法
・労働保険の保険料の徴収に関する法律
・労務管理その他の労働に関する一般常識
・健康保険法
・国民年金法
・厚生年金保険法
・社会保険に関する一般常識
そして試験形式が選択式と択一式の2種類あります。配点は以下の通りです。
・選択式(満点40点)※基本的に午前に実施されます。
選択式とは、多少長い文章に5か所の空欄がありその空欄に当てはまる正しい語句を20個の選択肢の中から選択する方式で1か所1点の計5点です。選択式では労働保険の保険料の徴収に関する法律(以下、徴収法と呼びます)は出題されません。
労働基準法及び労働安全衛生法 | 1問(5点) |
労働者災害補償保険法 | 1問(5点) |
雇用保険法 | 1問(5点) |
労務管理その他の労働に関する一般常識 | 1問(5点) |
社会保険に関する一般常識 | 1問(5点) |
健康保険法 | 1問(5点) |
厚生年金保険法 | 1問(5点) |
国民年金法 | 1問(5点) |
・択一式(満点70点)※基本的に午後に実施されます。
択一式とは、5つの選択肢の中から1つの解答にふさわしい選択肢を選ぶ方式です。「労働者災害補償保険法」と「雇用保険法」は全10問のうち3問が徴収法からの出題です。「労務管理その他の労働に関する一般常識」と「社会保険に関する一般常識」は2つ合わせて10問(各5問ずつ)です。
労働基準法及び労働安全衛生法 | 10問(10点) |
労働者災害補償保険法(徴収法を含む) | 10問(10点) |
雇用保険法(徴収法を含む) | 10問(10点) |
労務に関する一般常識、社会保険に関する一般常識 | 10問(10点) |
健康保険法 | 10問(10点) |
厚生年金保険法 | 10問(10点) |
国民年金法 | 10問(10点) |
合格点
何点取れればみんな合格という絶対式ではなく、その年の受験生の出来によって合格ラインが変わる相対式なので毎年合格点は異なりますが基本的に選択式、択一式両方とも7割取れればまず間違いなく合格です。ただし、選択式にも択一式にもいわゆる足切りがあり、選択式はすべての科目で5問中3問、択一式はすべての科目で10問中4問正解できなければ他がどれだけよかろうと不合格になります。この足切りのラインはその年の問題が難しく受験生の多くが苦戦している場合ですと多少緩くなります(例えば2020年度の場合は選択式において健康保険法などが5問中2問正解していればOKになりました)。
まとめ
以上が社労士試験の受験を考える上で押さえておくべき点になります。社労士試験は出題される法律が比較的多く足切りもすべての科目にあり捨て科目を作ることができないという点でなかなか一筋縄ではいかない試験です。合格率もここ数年は上昇傾向にあるとはいえ6%前後で推移しています。しかし、決して絶望的な難易度ではなく真剣に勉強をしてその知識を自分のものにすることができれば必ず合格できます。実際に私も独学で必死に勉強をして勉強期間半年で合格できました。このブログでも私の勉強方法など役に立つ情報を発信していきますので是非みなさんに読んでいただけたらと思います。
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